こんばんは
今日は、管理職になって初めて部下から退職の相談を受けたことありませんか?
私は、あります。管理職なら誰しも一度はあるのではないでしょうか。今日はその時のお話です。
ある日、部下から相談したいことがあると言われたので、話を聞くと仕事を辞めたいと。
その部下はそつなく仕事をこなし、周りを手伝うこともなく定時で帰る派遣社員のような子でした。
その割に忙しいとか言いながら定時に合わせて仕事を切り上げる節のある子だったのでその相談を受けたとき、他に理由があるんだろうなと感じました。
初めての事だったのですごくショックでしたが、すぐに冷静になりました。何となく感じていたことでもあったからです。
とりあえず、今後の事を聞くために退職したい理由を聞いてみました。
すると、「やりたいことができたのでその道へ進みたい」と。ありふれた理由だな・・・私には転職経験があったので、自分も退職するときにこういう風に言ってたかなと記憶をたどろうとしましたけど、覚えていない><自分の事なのに・・・
なんだか昔のドラマを見ているような光景が自分の目の前に広がっていて、こういうときってどう反応したらよいかわからず、聞いていました。
「へぇー」と思っていると間髪入れずに、なりたい職業というか進みたい進路を話してくれました。
通関士という職業で、なんか本屋の資格勉強のコーナーに置いてある本で見たことあるなと思いながら、聞いていました。
彼女が言うにはその資格を取ったので、そっち系の業務の仕事がしたいのだと・・・。
けど色々聞くとそれが本心ではないことがなんとなく感じ取れた。
それを感じ取った理由はいくつかあるけど、退職時期と理由の深堀りをした時の違和感があった
①退職時期について
来年の春もしくは夏という意外にもアバウトで自分でぼんやりとしか決めていないようだった。
やりたいことができたのでその道に進むという人間が時期も決めないというのは、自分の転職の時の経験から言って有り得ない
だからおそらく理由は他にあるんだろうなと・・・それとも、何も考えていない?
いやいや、まさか・・・
本人は気づいているのかわからないけれど、これからどう考えても不況が来る。株価は意味不明に上がっているけれど・・・
どう考えてもこれから転職しようとすると不況の真っただ中で転職活動することになるが、この子に自分にとって有利な転職活動ができるとは到底思えない。
仕事ぶりを見ていてもそうだし、年齢的にも職歴的にも正直辛いと思われる(正社員になるまでは派遣を転々としていたらしいし・・・)
正直引き留めるかどうか悩んだけど、おそらく言い出している時点で気持ちは変わらないだろうし、この子を部下にしておくのもこれ以上は無理だなと判断しました。
言い合っても多分意固地になるだけだろうし、周りが忙しいときになぜか一人だけ残業しない。(←この私の考え、昭和に毒されているんだなとw)
また、仕事を振ろうとするとなんだかんだで嫌がるこの子をこのまま置いていても扱いづらい。
本人が辞めたいと言っているならちょうどいいと考えるようにしましたた。
判断があってるかどうかわからないけど、このまま引き留めてもお互いにストレスフルになるだけなんじゃと思いました。
最終的にそういう風に判断しました。管理職になったからには、これからもこういう場面って来るんだろうな・・・